看護師が持っていると役立つ意外な資格
薬事法が改正されたことで、医薬品の販売規制が緩和されました。今ではコンビニやスーパーでも医薬品が購入できる時代になりました。便利になった一方で、自分の症状に合った薬を自分でえばらないといけなくなったといえます。そこで国民それぞれが、正しい医薬品の知識を身につけないといけない時代になったわけです。
薬学検定試験は、日本セルフケア支援薬剤師センターというNPO法人が主催する民間資格です。薬学の知識を客観的に評価できる試験で、日本では現在のところただ一つの薬学関係の検定試験です。看護師も薬を取り扱う機会が多いので、薬学検定試験を取得しておいても損はないはずです。
薬学検定試験は1〜4級まで試験が用意されています。ちなみに一切受験資格は用意されておらず、誰でも受験できます。4級から始める必要はなく、何級からでもチャレンジ可能です。毎年6月と11月の年2回実施されている試験で、東京や大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台で試験が実施されています。
日本では臓器移植の手術がしばしば行われています。重病や大きな事故で、臓器の機能が低下し、もはや改善が不可能なケースもあります。その場合には臓器移植によって治療する以外に道のないケースも出てきます。臓器移植には親族からの移植と、脳死状態や心肺停止状態になった人から臓器の提供を受ける方法があります。
臓器を提供する人をドナーといい、臓器移植を受ける人をレシピエントといいます。この両者の懸け橋になって、スムーズに臓器移植できるようにコーディネートする役割を担っているのが臓器移植コーディネーターです。
臓器移植コーディネーターは日本臓器移植ネットワークという所が採用試験を実施しています。受験資格は看護師を含む医療関係の国家資格の保有者であること、普通自動車免許を取得していること、24時間いつでも日本全国に出張や転勤が可能なものと決められています。募集人数も少ないので簡単に取得できない半面、資格があれば活躍できる場も広がります。
高齢者への介護というのは今後ますます重要度が増してくると考えられています。高齢者の介助の中でも、排せつ介助は重要です。高齢者の中には、おむつを使用しないといけない人もいるでしょう。高齢者への介助を行う機会の多い看護師は、オムツフィッターという資格取得を目指してみるのはいかがですか?
オムツフィッターとは、2004年から始まったむつき庵という京都の排泄用具の情報館が認定している資格のことです。オムツフィッターというとおむつのことだけを専門的にアドバイスしているイメージを持つ人もいるかもしれません。しかしおむつだけでなく、住環境や医療、食事などの幅広い観点から排泄トラブルを起こさないようにするためにはどうすればいいかをアドバイスする人のことをさします。
オムツフィッターは1〜3級の試験があります。段階ごとに急を挙げていく形になりますが、受験資格に特別制限はありません。皮膚・排尿ケア認定看護師を取得している人やこれから取得を目指す人にはおすすめの試験といえます。
現在禁煙対策は高く注目を集めています。禁煙外来を設けている医療機関も増えています。喫煙習慣があると脳卒中や心筋梗塞、がんといった死に直結する恐れもある深刻な病気を誘発するといわれていて、タバコをやめることが推奨されています。
このような禁煙研究の振興を目的として、日本禁煙科学学会という組織があります。この日本禁煙科学学会では、禁煙支援士という資格の認定を実施しています。禁煙支援の他にも、禁煙防止教育などの普及活動を行う重要な役割があります。
禁煙支援士には初級と中級、上級という3段階の資格があります。まず日本禁煙科学学会の会員に登録しないといけません。その上で認定講習会などに参加して受験資格をクリアし、筆記試験で一定以上の点数を取れば資格が与えられます。禁煙支援士は5年ごとに免許更新をしないといけないので注意してください。禁煙したいという人のサポートに興味があるという看護師は、禁煙支援士の資格を取得すればプラスになるはずです。
これからの医療は高齢化社会にどう対応するかということを考えていかないといけません。看護師の求人を見てみても、老人保健施設や老人ホームの募集も増えています。
また、看護師必見!!〇〇が理由で辞めたいならこの職場へ《転職先適正診断》では、病院勤務に精神的負担を感じている看護師さんにとってはおすすめの転職先として紹介されています。
このような高齢者介護に興味を持っている人は、介護関係の資格を取得してキャリアアップしてみませんか?
看護関係の資格の中の一つに、介護予防指導士があります。高齢者にとって理想なのは、いつまでも健康的な生活を送ることではないでしょうか?老後になるべく健康的な生活を続けていくために、専門家の観点からいろいろと指導するのが介護予防指導士です。
介護認定を受けている人に対しても活動できます。介護認定を受けている人は、それ以上障害の程度が悪化しないようにするためにどうすればいいのかをアドバイスします。
介護予防指導士は比較的簡単に取得できる資格です。日本介護予防協会というNPO法人が主催している介護予防指導士講習を受けるだけです。3日間のカリキュラムなので、仕事をしながらでも資格取得できるはずです。